<経営企画部門・経営の可視化>精度の高い管理会計を実現するための4つの要件

好調の裏に潜むビジネスの不振箇所を可視化

ビジネスが好調な企業においても、不調な部署や製品はあるものです。好調に見えていても、より細かな粒度で分析することで、特定の部署や製品が不振であることが判明します。売上予算の達成や未達だけで評価や判断をすると、営業利益が低い場合などに要因の特定と改善ができません。

財務会計データによって全体の損益は可視化できますが、特定製品や部署という細かなセグメントの経営分析には管理会計が必要です。従来は、外部公表のための会計=「財務会計」と、 内部管理のための会計=「管理会計」でしたが、 IFRS(International Financial Reporting Standards:国際財務報告基準)へのコンバージェンスによって、2008年から日本でもマネジメント・アプローチによる情報開示が求められるようになっており、管理会計の重要性が増しています。

管理会計のためのSaaS ERP活用。迅速な経営判断で早期改善を支援

多くの企業の財務会計や管理会計システムにはERPが利用されており、企業経営に関わる重要なデータが蓄積されています。しかし、多くが月次決算や単純な予実管理、進捗管理などの利用に留まっているケースが多いようです。

財務会計の基本的な情報ともいえる損益計算書にある5つの利益(売上総利益:粗利益、営業利益、経常利益、税引き前当期純利益、当期純利益)ではない、「限界利益」の把握が問題の発見と改善につながります。限界利益とは管理会計の最も特徴的な考え方です。

限界利益を計算するためには、費用をまず「変動費」と「固定費」に分類します。このとき、売上から変動費を引いた残りが「限界利益」です。

図版1

「総売上高は高いが利益が低い」という経営のリスクとなる箇所を見つけるには、管理会計による限界利益の把握が必要です。問題を把握した後は、限界利益率を高め、限界利益額を多くするために変動費抑制の改善策を実施するのです。限界利益の把握により、損益分岐点の発見も容易になるため、改善のために必要となる販売数など目標設定も精度が高まります。

精度の高い管理会計を実現するために必要な4つの要件

マネジメント・アプローチによるセグメント情報開示や内部資料としての管理会計帳票というと、セグメント別損益計算書などが挙げられます。この帳票を作成するために、ERPには次の4つの機能要件が求められます。

  1. セグメント別に情報を集約できるシステム
  2. 経費精算と連動しリアルタイムに経費が計上
  3. 販管費を適切な基準で配賦できるシステム
  4. 任意の並び順で帳票出力・画面照会できるシステム

これらの4つの要件を実現できるのがクラウドERP「ProActive」です。

セグメント別に情報を集約できるシステム

セグメント別に情報を集約できるシステムであれば、データ収集スピードが速くなり情報の鮮度は高まります。従来のように、セグメント情報を含めた伝票を経理部門で集中入力していたのでは 経理部署の人的リソースに依存するため、収集スピードの向上には限界があります。そのため、各部署や拠点によって伝票の分散入力が実現できるERPであることが経営分析や判断のスピードの向上には不可欠で、これによりリアルタイムに経営判断が可能になります。クラウドERPであるProActive for SaaSであれば、支社など分散した拠点からの入力がしやすいため、収集スピードのアップには貢献できます。

経費精算と連動しリアルタイムに経費が計上できること

経費の中で金額も大きく頻繁に発生するのが、出張経費と接待・会合費です。そのため正確にタイムリーに計上しなければなりません。しかし、社員が多忙な場合に経費精算が後回しにされたり、経理部門で入力が集中した場合に遅延が起きたりして、なかなかリアルタイムに経費の把握ができません。クラウドERPであるProActive for SaaSの経費精算は、スマートフォンなどのモバイル端末に対応しているため、移動時間など隙間時間を使って経費精算ができるようになります。

また、ProActiveの経費精算はERPを構成する1つのシステムなので、入力された経費情報はデータベースにリアルタイムで反映されます。個別の経費精算ソフトと会計ソフトを利用している際に発生する連携の手間やバッチ処理によるタイムラグもありません。

販管費を適切な基準で配賦できるシステム

販管費を適切な基準で配賦するためには、売上高比や任意の比率だけでなく、フロア面積や所属人員を基準として配賦することが求められます。また、非会計情報も月ごとに変化することが多いため、画面から情報を入力できるだけでなく、システム外部からのデータ取り込みが行えることも重要です。さらに言えば、効率を考慮した場合に、配賦の結果を各部門へ振り替える仕訳として自動仕訳できることも、情報の正確さと迅速な実績情報の集約をシステムで担保できるため、管理会計システムに求めるべき要件と言えます。

任意の並び順で帳票出力・画面照会できるシステム

内部資料として必要な情報と、外部へ開示する情報では、資料上に掲載すべき項目が異なります。用途に応じた出力項目や出力順などを任意に設定でき、設定された帳票を簡単に出力できることがシステムに求められます。これは、企業として適切な情報活用のためには欠かせない要件です。

リアルタイムに経営判断。高いレベルでの可視化と細かなメッシュ分析の効果

ProActive for SaaSは、豊富な管理メッシュによりきめ細かな経営分析が可能です。例えば、「通常の会計と別に、部門や製品を横断し、事業としての収益性を把握したい」といった利用シーンを想定して、「取引セグメント」の設定が可能です。

図版3

また、任意セグメントも5つ追加できるため、各社独自のビジネス要件に応じた経営分析が可能になります。さらに、「仮想的な管理会計組織」によるシミュレーションが簡単にできることも、ProActive for SaaSの大きな特長の一つです。仮想的な組織体系で会計情報を把握することにより、視点を変えて経営状況を見ることができます。

BIツールとの連携で高度な分析を簡単に実現

BIツールとの連携により、高度な分析が簡単に行えます。会計データの任意期間比較による傾向把握が簡単にでき、時間経過による変化分析や季節要因による影響分析のために、分析対象とする会計期間を任意に選択することが可能です。

また、BIツールの多段階ドリルダウン機能を活用することで原因の追究も簡単となります。これにより、蓄積された会計情報を、豊富な分析軸を用いて多面的にトレースし、迅速な経営判断を支援します。さらに、他の月と比較してイレギュラー値を発見した場合、その原因特定のため、分析用の集計値から1クリックで伝票明細を参照できるドリルスルーも可能です。

以上のようにProActive for SaaSの管理会計機能は迅速な経営判断を支援します。ビジネスの不振箇所をあぶり出し、経営強化を計画されている企業にお薦めのクラウドERPシステムです。

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