ＳＣＳＫ株式会社（本社：東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長：當麻 隆昭、以下 ＳＣＳＫ）は、同社が提供するAIセントリックなデジタルオファリングサービス「PROACTIVE（プロアクティブ）」が、アサヒセイレン株式会社（本社：大阪府八尾市、代表取締役社長：谷山 佳史、以下 アサヒセイレン）に採用されたことを発表いたします。
アサヒセイレンは今回、「PROACTIVE」の業界特化型オファリングサービスである「PROACTIVE Material Process」※1を導入しました。これにより、素材・素材加工業における業務の自動化やリアルタイムでの情報連携が可能となり、業務効率の飛躍的な向上が見込まれます。また、これらの取り組みにより、グループ統一システムの導入による管理水準引き上げや、従来の定型業務からの脱却による高付加価値な業務領域へのシフトが期待されています。
※１ 製造業向け生産管理システム「atWill」は「PROACTIVE」とソリューション統合しました。
1. 採用の背景
近年、レガシーシステムを利用する企業では、業務の属人化やシステムの老朽化による事業成長機会の損失、紙やExcelによる運用が要因となる電子化の停滞など、多くの課題が顕在化しています。生産管理領域では、製品標準機能を活用しながら、自社の強み = 独自業務のシステム化は柔軟性および拡張性も持った対応が要求されます。一方で、会計や人事・給与などの基幹機能はFit to Standardで導入するベストプラクティス型の利用が拡大しています。
アサヒセイレンでは、スクラッチで構築したシステムやパッケージ製品で、事業特性に対してFitしないことで限定的な利用に留まるなど、業務負荷が高い状況が続いていました。また、国際的な投資や市場の成長の背景により、グループ全体でのさらなる経営・業務の高度化や効率化が課題としてありました。これらの課題を解決し企業の競争力を高めるため、グループ統一で継続的に利用可能な柔軟性・拡張性の高いシステムの導入を検討していました。
2. 採用に至った経緯
アサヒセイレンでは、生産計画業務をはじめとして人手に依存したExcel管理による業務が多く、業務の属人化が常態化していました。また、溶湯単価と販売価格のバランスが市況により変化していく中で、素早い変化の察知とアクションが求められるのに対し、察知するために必要な情報が整理しきれておらず、迅速な意思決定の妨げとなっていました。 こうした課題に対し、ＳＣＳＫは工場見学などを通じて業務と課題を詳細に把握し、生産計画領域における具体的かつ実現性の高い提案を行いました。また、「PROACTIVE」は、柔軟な開発が可能なローコード開発基盤「ATWILL Platform」を採用しており、システム導入にかかる費用全体をミニマム化しつつも、事業特性に合わせたカスタマイズやアドオン開発などの機能拡張余地が担保できる点が評価されました。
さらに、ＳＣＳＫはアサヒセイレンの拠点があるインドネシアにおいても、グループ会社「SCSKグローバルインドネシア」と連携し、導入・保守を実施している実績がある点も、採用の決め手となりました。
３．「PROACTIVE Material Process」の概要と特徴
「PROACTIVE」は、ＳＣＳＫグループが有する知財や業務ノウハウを統合し、各業界が抱える経営課題をワンストップで解決する業界特化型のデジタルオファリングサービスです。その一つである「PROACTIVE Material Process」は、素材・素材加工業に特化したソリューションとして提供されます。
PROACTIVE Material Processは、AIによる経営情報の可視化でデータドリブンな意思決定を支援するとともに、サプライチェーンや生産計画の最適化、生産プロセスの高度化の実現を目指します。また、属人化の排除、教育支援や実績データの活用により現場力を最大化。生産・購買・会計・在庫情報と連携した営業活動のデジタル化や、事務業務の自動化・効率化によって、人手不足への対応や働き方改革にも貢献予定です。
本サービスはクラウドベースの最新テクノロジーを活用したプラットフォームであり、今後の拡張や変化にも柔軟に対応できる設計となっています。
４．アサヒセイレン株式会社様からのエンドースメント
この度、ＳＣＳＫ株式会社のatWillを採用いたしました。導入により、業務の効率化やリアルタイムでの情報連携を実現し、業務効率の向上、ローコード基盤による保守運用低減、拡張性の高さを活かしDXの推進力になることを期待しております。
PROACTIVEについて
PROACTIVEは、ＳＣＳＫグループのさまざまな知財や業務ノウハウを組み合わせて提供するデジタルオファリングサービスです。AIネイティブな次世代型ERPを中核におき、会計、人事給与、販売・生産管理まで、各領域の業務課題に解決策を提供する「業務特化型オファリング」と、卸・商社、製造、建設、サービス業向けのベストプラクティスと組み合わせ、各業界が抱える特有の経営課題に対してワンストップで解決策を提供する「業界特化型オファリング」により、「業務効率化・自動化」や「高度な経営判断」を実現します。導入企業数は7,300社を超え、多くのお客様にご利用いただいています。
本件に関するお問い合わせ先
【製品・サービスに関するお問い合わせ先】
SCSK株式会社
PROACTIVE事業本部 ビジネスストラテジー＆マーケティング部 関
TEL：03-6772-9700
E-mail：proactive@scsk.jp
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