SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長:當麻 隆昭、以下 SCSK)は、同社が提供するAIセントリックなデジタルオファリングサービス「PROACTIVE(プロアクティブ)※1」に、会計データを活用したCO2排出量算定サービス「CO×COカルテ(ココカルテ)※2」の機能を追加しました。これにより、企業は専門知識や追加工数を要することなく、会計データを起点に迅速なCO2排出量の可視化や管理を実現します。
※1 https://www.scsk.jp/news/2024/pdf/20241119.pdf
※2 https://www.scsk.jp/sp/cocokarte/
1. 機能提供の背景
近年ESG課題への対応や企業の脱炭素経営の重要性が高まる中、温室効果ガス排出量の定量的な把握は、持続可能な企業活動の推進と対外的な説明責任を果たす上で不可欠なものとなっています。こうした環境変化を受け、企業は迅速にCO2排出量の可視化や管理を行える環境整備を進めています。一方、従来の算定ツールはツール習熟やデータ収集など実務負荷が大きく数か月の工数を要す場合があることが課題となっていました。
SCSKはこれまで、「業務効率化・自動化」と「高度な経営判断」を実現するAIセントリックなデジタルオファリングサービス「PROACTIVE」を提供してきましたが、この課題解決のため、新たにCO2排出量算定機能を追加しました。会計データのみで自動算定できる「CO×COカルテ」を活用することで、算定実務負担を大幅に軽減します。
2. 概要
本機能は、PROACTIVEに蓄積された会計データから自社のCO2排出量を自動算定するもので、PROACTIVEのESG機能の一つとしてPROACTIVE利用企業は追加登録なしでシームレスに利用することが可能です。本機能の特長は、ユーザー側の知識や算定作業を必要とせず、会計データだけでScope1からScope3のカテゴリ8(上流)までを把握できる点です。これにより、煩雑な算定実務から解放され、取引先企業への報告や各種の情報開示に活用できます※3。
PROACTIVE利用企業であれば、追加登録なしで下記2つのシステムが利用可能です。
・自社CO2排出量の自動算定機能
・サプライヤー排出原単位の収集・管理機能(Scope3対応)
※3 排出原単位や算定方法は環境省ガイドライン(「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」)に準拠
3.今後の展開
今後はこれらのサービス提供と並行して顧客利便性の向上や機能強化・自動化を推進し、企業の脱炭酸経営推進をより一層強力にサポートしていきます。
将来的にはScope3排出量対応サプライチェーン情報収集型サービスの展開も視野に、ノウハウ、マンパワー、資金不足などに課題を抱え、脱炭素活動を進めにくい状況の企業に対して、「算定の業務負荷」や「専門知識/ツール利用方法の習得」を解決するPROACTIVEのサービス拡充を進めていきます。
PROACTIVEについて
PROACTIVEは、SCSKグループのさまざまな知財や業務ノウハウを組み合わせて提供するデジタルオファリングサービスです。AIネイティブな次世代型ERPを中核におき、会計、人事給与、販売・生産管理まで、各領域の業務課題に解決策を提供する「業務特化型オファリング」と、卸・商社、製造、建設、サービス業向けのベストプラクティスと組み合わせ、各業界が抱える特有の経営課題に対してワンストップで解決策を提供する「業界特化型オファリング」により、「業務効率化・自動化」や「高度な経営判断」を実現します。導入企業数は7,300社を超え、多くのお客様にご利用いただいています。
CO×COカルテについて
CO×COカルテは、企業が保有する会計データをクラウドサービスへアップロードするだけで、独自開発したアルゴリズムがCO2排出量を算定するサービスです。CO2排出量算定に関する知識習得や算定ツールの設定といった算定前準備から、データ収集や計算・加工、整合性チェックといった算定実務までの業務プロセスを大幅に簡略化します。また、専門知識や経験を必要としないため、属人化を防ぐとともに、お客様による実エネルギー使用量などのデータ収集や計算もまた不要となり、CO2排出量算定にかかる業務負担を軽減します。排出量可視化を起点として中堅・中小企業の脱炭素活動を支援し、脱炭素対応を“負担”から“成長機会”へと転換することを目指します。
SCSKグループ技術戦略
SCSKグループは、「共創 IT カンパニー」の実現に向けた取り組みを加速するため、技術戦略「技術ビジョン 2030」を推進しています。「技術ビジョン 2030」では、先進デジタル技術の最大活用による事業構造の変革(デジタルシフト)や生成 AI の活用による飛躍的な生産性向上の実現を目指すとともに、蓄積してきた知財を活用した製品・サービス開発を推し進め、お客様や社会、生活におけるさまざまな課題解決に対応していきます。
・SCSKグループ技術戦略「技術ビジョン 2030」
https://www.scsk.jp/sp/technology_strategy/index.html
SCSKグループのマテリアリティ
SCSKグループは、経営理念「夢ある未来を、共に創る」の実現に向けて、社会と共に持続的な成長を目指す「サステナビリティ経営」を推進しています。
社会が抱えるさまざまな課題を事業視点で評価し、社会とともに成長するために、特に重要と捉え、優先的に取り組む課題を7つのマテリアリティとして策定しています。
本取り組みは、そのうちの「地球環境への貢献」「豊かな未来社会の創造」「健全なバリューチェーンの確立」に資するものです。
-CO2排出量算定に関わる業務負担の軽減により、企業の脱炭素対応を支援-迅速かつ的確な経営判断を支援し、顧客や社会に新たな価値を提供
・SCSKグループ、経営理念の実践となる7つのマテリアリティを策定
https://www.scsk.jp/corp/csr/materiarity/index.html
本件に関するお問い合わせ先
【製品・サービスに関するお問い合わせ先】
SCSK株式会社
PROACTIVE事業本部 ビジネスストラテジー&マーケティング部 関
TEL:03-6772-9700
E-mail:proactive@scsk.jp
【報道関係お問い合わせ先】
SCSK株式会社
サステナビリティ推進・広報本部 広報部 岡本
TEL:03-5166-1150
※掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。