導入事例 北沢産業株式会社

北沢産業株式会社

分散していた業務システムをProActiveに刷新
EDI(スマクラ)やBIを組み合わせて業務のデジタル化を加速

事業内容
食品加工機器や厨房機器の販売、施工・メンテナンス
業種
卸売業
導入製品/サービス
ProActive E² 財務会計/管理会計/債権管理/
債務管理/手形管理/固定資産管理/
人事/給与/個人番号管理/給与明細閲覧/
販売管理/購買在庫管理/貿易管理/経費

食品加工機器や業務用厨房機器などの総合商社である北沢産業は、約18年にわたって使用してきた基幹システムを、SCSKのERP「ProActive」にリプレースしました。以前は3種類のパッケージソフトを自社向けにカスタマイズして活用していましたが、サーバーの保守終了と現行システムの老朽化に伴い、ProActiveに一本化。EDIとBIを合わせて導入し、業務プロセス改革を進めています。今回は、システム開発グループ 部長 兼 経理部 次長 深山寿典氏、システム開発グループ 課長 清水孝祐氏、システム開発グループ 課長 服部美奈子氏にお話を伺いました。

課題
  • 販売・購買、会計、人事給与それぞれ別のパッケージソフトを利用していたことで、管理が複雑化
  • 大量のカスタマイズを入れていたため、業務が属人化
効果
  • パッケージの機能を活かしてカスタマイズを最小限にとどめた導入により、業務標準化や法制度への対応を実現
  • 複数システムを1つのパッケージに統合し、属人化を解消
  • EDI、BIツールの導入でデジタル基盤を強化

事業内容を教えてください

北沢産業は、商社として国内外のさまざまな厨房関連機器を販売するほか、キッチンのコーディネート、厨房設備の設計・施工、新商品開発、メンテナンス、ファニチャー販売、さらには居心地の良い空間を演出する内装等、食に関する事業を総合的に展開しています。

販売・購買、会計、人事給与の3システムを運用し続けたことで
大量のカスタマイズによる運用負荷が増大

リプレースを検討した経緯を教えてください

これまで、業務システムとして販売・購買、会計、人事給与にそれぞれ別のパッケージソフトを利用していましたが、サーバーが保守切れを迎えるほか、特に重要な販売・購買システムのサポート終了が発表されたため、新たなシステムの選定を開始しました。

リプレースの理由は、長年利用してきたシステムに多くのカスタマイズが入っており、それをそのまま使っていけばシステムの属人化が今以上に増えるためです。また、DXの観点から他のシステムと連携が難しくなると懸念もありました。

もう1つの理由は管理が複雑化したためです。パッケージソフトを18年近く使い続ける中で、基盤側のアーキテクチャが新しくなり、その都度古いアプリケーション群を互換させる形で動かしていたので、トラブルの際に原因がハードなのかソフトなのかを切り分けるのが困難でした。
これまではトラブル発生時、間に入っているSI会社が取りまとめていましたが、結局そこから開発元の各社に依頼をかけることとなり、コストと時間もかかっていました。

そこで、会計、人事給与、販売のシステムを一気に刷新し、1つのERP製品に統合することで、この現状を変えたいと考えました。(深山氏)

商社・卸売業向けのノウハウと先を見据えた
総合的なシステム提案でProActiveを採用

ProActive、SCSKを選定いただいた理由を教えてください

ProActiveは商社・卸売業に強みがあり、同業界に知見があるSCSKの対応力が選定理由の1つになりました。約3カ月間、非常に親身になって対応してもらい、念入りに要求分析を実施してもらえたため、その後も安心して任せられると思いました。
さらに、ERPにとどまらず、BIツールやEDIサービスの導入、構築後のシステム運用までシステム全体をサポートできる総合力も選定のポイントになりました。元々の要件にペーパーレス化やBIの活用も含んでおり、それに対してSCSKからクラウドEDIサービス「スマクラ」と、ウイングアーク1stの「Dr.Sum」の提案をしてもらいました。導入前は、受発注業務の多くが紙ベースで動いていたので時間とコストがかかっていましたが、請求や支払いプロセスの電子化を実現することができました。また、当社は時代のニーズに合った商材を拡販していく中で、業績や推移を把握するためにデータを活用していますが、BIツールの活用による改善策も含めて提案してくれたので、併せて採用することにしました。(深山氏)

EDIサービス「スマクラ」の詳細はこちら

システム導入はどのように進められましたか?

2022年2月に導入プロジェクトを開始しました。
システム構築にあたって、当社は商社でありつつ物品販売や施工・メンテナンスなども手掛ける事業の特殊性から、パッケージの標準機能やテンプレートだけでは業務要件を満たせない部分がありました。しかし、カスタマイズについては、コード体系が異なる自社物流センターの自動倉庫システムとの連携や、極端に業務に時間がかかってしまう部分を除いて、なるべく少ない範囲にとどめています。あまり手を加えすぎると、いずれまた同じことが起きてしまいますし、費用対効果を考えた結果、先を見据えて、基本的にカスタマイズしない方が賢明であると判断しました。(深山氏)

パッケージの機能を活かし業務標準化、自動化を実現
サーバー管理もSCSKに任せることでコア業務へ専念

導入後の状況や効果はいかがでしょうか?

新システムは2024年8月に稼働を開始しました。導入効果としては、パッケージの機能を活かしてカスタマイズを最小限にとどめたことにより、業務標準化や法対応がより進みました。また、複数システムを1パッケージに統合したことでシステム運用の観点からも標準化が進み、属人化の解消が進んでいます。そのほか、内部統制の強化も導入効果の1つです。業務処理がパッケージベースで標準化され、システム上でワークフロー化したことによって、しっかりとした手続きを踏んで業務を進めていけるようになりました。(深山氏)

ほかにも、手作業で進めていた多くの業務がシステム化されて作業の工数が削減されました。例えば、これまでは貿易管理業務はシステム化していませんでしたが、今回のProActive導入により初めてシステム化され、パッケージの機能を使うことで為替差益差損の計上や為替レートの管理業務が自動化されました。さらに、EDIのスマクラによって営業担当者の利便性が向上し、同ツールへの登録社数も着実に増加しています。(服部氏)

システム運用面でも一気通貫でSCSKに管理してもらえるので安心感が大きいです。従来は当社でサーバーを管理していて、トラブル時になかなか問題解決に至らないこともありましたが、現在はシステムをパブリッククラウド上に構築し、監視をSCSKに任せることで、データセンターでの現地対応や立ち合い業務から解放されました。今後は、業務負荷軽減をより実感できると期待しています。(清水氏)

さらなる飛躍に向けてデジタル基盤を強化
ERPに蓄積されたデータとBIツールを活用して経営判断の高度化を進める

導入後の今後の展望について教えてください

今後、業務上の電子申請・承認のワークフローの仕組みを増やしてペーパーレス化を促進していく考えです。また、ERPに蓄積されたデータとBIツールを活かして、経営判断の高度化を進めていこうと考えています。ProActive導入により、システムとデータが一元化されたので、CRMなど他のツールとの連携を進めるなど、デジタル活用の幅をさらに広げていきたいと思っています。(深山氏)

SCSKに期待することについて教えてください

SCSKには引き続き“先の先を見据えた提案”を期待しています。
SCSKを最も評価しているポイントは、問題提起から解決策の提案までを主体的に行ってくれるところです。 ProActive導入の際も、さまざまな課題の掘り起こしから、ERPだけでなくEDIやBIを含めた解決策の提案をしてもらった上でプロジェクトを進めていけました。提案から導入、保守まで一貫して任せられるITパートナーとして、今後もお付き合いを続けていきたいと考えています。(深山氏)

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Case study

導入事例

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    データのサイロ化で生じた非効率な
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