お役立ちコラム

「健康経営」が拓く企業と社員の未来
~新メディアの開設~

「健康経営」が拓く企業と社員の未来~新メディアの開設~

※本ブログは、2025年3月3日に旧ブログ(note:SCSK健康経営)にて掲載したものを、内容はそのままに当サイトへ移設・再掲載しております。ご参考までに、掲載内容は、当時の情報となりますことをご了承ください。

はじめに

近年、企業の競争力向上に不可欠な人的資本経営が注目を集めており、多くの企業が悩みながらも非財務データの可視化に取り組んでいます。なかでも経済産業省が「健康経営®」を人的資本の重要な要素と位置づけ、ISO化を推進するなど、企業における従業員の健康への投資は、いまや経営戦略の柱の一つとなっていると言えます。

しかし、多くの企業の健康経営推進担当者は、具体的な健康増進施策の立案や従業員の健康意識向上のための施策の推進といった目の前の課題に向き合っています。一方で、これら企業の経営層は、健康経営に取り組む意義やその効果について理解しきれていない状況が散見されます。

私たちSCSKは、2014年度に経済産業省と東京証券取引所が共同で開始した「健康経営銘柄」の初年度選定22銘柄の1社に選ばれ、以来10年連続(2025年3月3日時点)でその評価を受けています。また、2018年7月の「働き方改革関連法」施行よりも前の2012年度から、残業削減・有給休暇取得に本格的に取り組むなど、先進的な取り組みを重ねてきました。

SCSKにおける健康経営実践の軌跡

ここに至るまでには様々な試行錯誤や紆余曲折がありました。

2011年、私たちSCSKは経営統合という大きな転換期を迎えました。その統合を主導した経営トップは、2009年より就任しており、その目に映ったのは、長時間労働が常態化したIT企業の現場でした。そこは徹夜も厭わないような働き方が常態化しており、不夜城と化したオフィスでした。最先端のテクノロジーを担う企業であり、クリエイティブな仕事を求められるはずが、その働き方は理想から遠くかけ離れたものだったのです。

そこで、経営トップが決断したのは「オフィス移転」でした。働く環境を整えるにあたり、食堂をつくり、社内診療所を拡充して薬の提供もできるように変更。さらにはカフェテリアやリラクゼーションルームの拡充や、執務環境として一人ひとりのデスク幅を移転前の約1.5倍に広げたりするなど、従業員にとって働きやすい環境をまずは作り上げたのです。この移転の前後には、全社での禁煙活動など、個々人の健康を意識した取り組みを始めたのです。さらに大きな転換点となったのが「スマートワーク・チャレンジ20」でした。月間平均残業時間20時間以下、年間20日の有給休暇取得を目標に掲げ、業務効率化や開発プロセスの標準化、バックアップ休暇制度の導入など、様々な施策を展開したのです。ここでは各部署の進捗状況を可視化し、成功事例を全社で共有することで、組織全体の意識改革を促していきました。

これらの取り組みや施策を通じて、当社は残業時間の削減と営業利益の増加を同時に実現するとともに、社員満足度の向上と会社全体の生産性向上という成果を得ることができたのです。

SCSK 豊洲フロント 社内

ここで、簡単に自己紹介をさせていただきます。
私は現在、ビジネスデザイングループ統括本部 事業企画推進部と、人事本部 DEIB・Well-Being推進部を兼任しています。

入社以来、長年にわたり人事と広報の2つの部門でキャリアを積んできました。会社の変革期における社内外への情報発信を担う広報を経験するとともに、当時の経営トップの取材のほぼすべてに同行する中で、その考えの機微を知る貴重な機会を得て、企業理念がいかに重要なものであるかを学びました。こうした経験を活かし、2019年4月から、人事部門で健康経営の企画・推進者として、さらには責任者として実践を重ねてきたのです。

私は、健康経営を成功させるためには、次の3つの要素が不可欠であると確信しています。それは、経営トップのコミットメント(覚悟)、社員の自分事化を促す分かり易いメッセージ、そしていくばくかのインセンティブによる後押しです。

特に経営トップのコミットメント(覚悟)は、健康経営の成功の鍵を握る大事な要素です。経営トップが率先して健康経営に取り組む覚悟を示すことで、社員は会社の健康に対する本気度を理解し、自らの健康にも意識を向けるようになるでしょう。

このような経験と学びを活かし、本年、健康経営を実践する企業を支援するための新たな事業を立ち上げました。社員一人ひとりが心身ともに健康で、仕事にやりがいを持ち、会社に貢献する。持続的な成長を遂げられる企業は、そんな社員がいることであると私たちは考えています。また、企業で働く社員の一人ひとりが、仕事と暮らしを充実させることができれば、それが活力溢れる社会の実現につながるとも考えています。

そのためにも私たちは、健康経営を通じてこうした組織づくりを支援し、社員が輝ける環境を創造したいと考えています。健康で活気あふれる職場は、新たなイノベーションを生み出し、お客様に最高の価値を提供する原動力となるでしょう。

私たちはこのような好循環を日本の企業に広げることで、より良い社会の実現に貢献していきたいと願っています。

健康経営の羅針盤として~新メディアに込めた願い

このたび、私たちが立ち上げる事業は、当社が試行錯誤を重ねて実践してきた健康経営の知見の蓄積がベースとなっています。

当メディアでは、私たちがこれまで経験してきた健康経営にまつわる紆余曲折の道のりを、成功事例だけでなく、失敗から学んだ教訓も含めてお伝えしていきます。同時に、健康経営を成功に導くための様々な要素――経営理念、会社としての信念、実践の順序やフレームワーク、具体的な事例などを、お届けしていく予定です。

企業で働く人々が健康でイキイキと仕事と暮らしを充実させ、それが活力溢れる社会の実現につながる――。そんな未来の実現に向けて、このメディアが少しでも皆様のお役に立つことができれば幸いです。

※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

今日の健康経営あるある

働き方改革を実行して、残業削減(月間残業時間20時間以下)を目指した際に起きた出来事。
”急な同期会(と言う名の飲み会)”
何十年ぶりかの同期が集まり、飲み会を開催。
「急に帰れって言われてもさ~」「仕事終わらないんだけど・・・」「19時に家に帰っても、家族に驚かれるんだよね」
といった残業削減をネタに一杯。
ただ、この飲み会。財布がさみしくなると、途端に開催頻度は収束していくのでした。(そりゃ、そうですよね)

SCSK株式会社 PROACTIVE事業本部 Uwellビジネス部 部長(兼)人事本部 Well-Being推進部

杉岡孝祐

住商情報システム株式会社(現SCSK株式会社)入社。 人事(採用、育成、人事企画)11年、広報(社内外情報発信、メディア対応など)10年経験。 広報部時代の2011年に経営統合(現在のSCSKに)を経験し、その後の「働き方改革」「健康経営」を広報の責任者として、社内外へ発信。各種メディア対応を通じ、社内外へのPRを実現。 2019年4月より人事に異動し、健康経営の企画・推進責任者。 2023年4月、健康経営の新規事業化を目的に異動。(人事兼務)

Well-being・健康経営の記事