「AS-IS」でなく「TO-BE」を起点に、業務全体を再設計
営業から工事までシステムを一元化し、全社業務の効率化と高度化を実現
毎年300万㎡の屋根・外壁工事を手掛ける日本最大の屋根工事会社である三晃金属工業株式会社。
労働人口の減少、AIをはじめとした先進技術の進展など、取り巻く環境が大きく変化する中で、業務の効率化と高度化に向け、全社業務プロジェクトを立ち上げ。その一環としてシステム基盤の整備を図ることとしたが、部門ごとに個別システムが存在していることから、データ活用の難しさや業務の非効率化が課題となっていました。そこで、全社で共通の業務基盤を構築するため、徹底したFit&Gap分析を通じて業務プロセスを再設計。営業システムと工事システムが標準機能として搭載されているPROACTIVE Constructionと、顧客の強みを活かすATWILL Platform(ローコード開発基盤)を組み合わせることで、部門間でのデータ連携を強化し、全国拠点での業務標準化と業務高度化を実現しました。
- 部門ごとに個別システムを利用しており、情報活用の面で非効率であった
- システムごとに仕様や操作が異なり、現場での業務負荷が増加していた
- さらなる生産性向上に向け、工事系職種における業務の効率化と標準化が急務となっていた
- 営業〜工事の業務プロセスを一元化し、データ連携を強化
- データ可視化や共有による効率的な業務運営を実現
- ATWILL Platform(ローコード開発基盤)により、運用・保守の負担を軽減
製品・サービス 選定のポイント
- ・営業・工事業務の標準機能が充実しており、自社の業務プロセスに高い親和性があった
- ・既存システムとのデータ連携が柔軟で、業務効率化と高度化の両立が見込めた
- ・「標準機能 > ローコード開発 > スクラッチ開発」の優先順位で構築でき、ATWILL Platformによる高いメンテナンス性と将来拡張性を確保できた
- ・現場ユーザーが直感的に操作できるUIで、スムーズな定着が期待できた
支援内容/連携ソリューション
- ・基本方針は「TO-BEを目指す」形で標準機能(例:アフター管理等)を活用しつつ、顧客の強みである複雑な機能性(例:3階層構造の見積明細管理)などはローコード開発基盤で構築し、標準化と独自性の両立を実現
- ・現行の見積運用を分析・改善した上で、屋根製品や部材ごとの明細階層管理をテンプレート化し、伝票登録の現場負担を軽減
- ・Fit&Gapを各業務領域に対して複数回にわたり実施し、①説明、②ヒアリング、③整理を通じて共通認識を形成することで、手戻りのない推進体制を構築
- ・事前に幹部層に向けて「TO-BE像」を説明し、社内での理解を深める操作教育は全国主要8拠点で実施し、顧客業務を熟知したメンバ(お客様体制)が帯同して、システム教育にとどまらない実務に即した教育を共同で提供
- ・システムテストは、顧客とSCSKが協働しながらテストを実施し、品質確保とプロジェクト推進の両立を実現
