お役立ちコラム

健康経営の学びの場
~健康経営アライアンス 分科会活動報告~

健康経営の学びの場~健康経営アライアンス 分科会活動報告~

※本ブログは、2025年12月2日に旧ブログ(note:SCSK健康経営)にて掲載したものを、内容はそのままに当サイトへ移設・再掲載しております。ご参考までに、掲載内容は、当時の情報となりますことをご了承ください。

はじめに

みなさん、こんにちは。杉岡です。
ブログの第一クールも終了し、2ヶ月が経過しました。
この2ヶ月は、各社の健康経営担当者の皆さんにとっては、「健康経営度調査」への対応の日々であったかと思います。関係各部署からの回答内容を取りまとめ、上長報告や広報チェックなどを経て、登録。
このような流れを進める中、ちゃんと送信ボタンを押したのか、気になってしまいますね。
私自身も、広報10年、人事15年の経験の中で、チェックや最終確認など、さまざまな立場で関わらせていただきました。毎回「ちゃんと提出できているよね?」と指さし確認です。
※進め方が、アナログです。

今回は、これまでのようなSCSKの健康経営(含む、働き方改革)の取り組みの視点ではなく、代表幹事の1社として関わる「健康経営アライアンス」、その中でも分科会の取り組みについて、お伝えしたいと思います。

健康経営アライアンスとは

健康経営の推進は、企業の生産性向上や医療費の適正化、人的資本経営の実践において重要な経営課題となっています。業界・業種・企業の枠を超え、企業間はもちろんのこと、省庁や学術機関などとも連携して、健康経営の実践を通じた成果の創出および事業の創出を加速することが、今後の日本の産業界にとって必要不可欠であるとの思いをもとに、代表幹事9社を発起人とする「健康経営アライアンス」が2023年6月に設立されました。

2025年の主な活動の1つとして、「実践課題の解決に向けて議論する会員参加型の分科会」があります。SCSKも主催企業の1社として関わっているのです。

SCSK主催分科会「健康経営の企業文化への浸透と従業員への働きかけ」

このテーマを設定するきっかけとしては、これまで健康経営を担当する方々との意見交換でした。
そこで感じたことは、多くの企業において、健康経営を担当される方は、兼務にてご対応する方が多く、専任の担当者がいたとしてもお一人のケースが多かったのです。
健康経営を効率的にかつ効果的に進めていただくにはどうしたら良いのか?
優先課題を見つけ出し、そのための具体的なアクションへとつなげるための学びの場であり、他社事例や他社の担当者との接点から多くのヒントを持ち帰ってもらいたい。
そのような後押しを当社としてできれば、と考え、企画をしました。

2025年度の活動

東京地区、大阪地区でそれぞれスタートをし、それぞれ2日目を終えました。
外部の有識者からの情報提供をはじめ、健康経営の基礎情報をインプットして、自社の健康経営に関する取り組み課題を書き出し、参加者同士で意見交換を行う、流れです。

参加企業の皆さんからの声としては、

  • ・経営トップの関与度が低い
  • ・特定の人しかイベントに参加しない
  • ・健康経営は後回しとなりやすい
  • ・データを活用した分析まで情報が整理できていない

などの意見が上がる中、本ブログでもお伝えしている健康経営の原理原則として「言行一致の原則」を中心に解説させていただきました。

分科会からの気づき・学び

各企業においては、大なり小なり同じような悩みや課題を抱えていることが分かりました。これは、昨年度の参加企業様も同様です。
毎回のグループディスカッションにおいては、各社の課題やその課題への取り組みを紹介しながら、各社各様の情報を聞く事は、参加者の皆さんにとって、とてもよい気づきになっているようです。
例えば…

  • ・なかなか禁煙(卒煙)施策が浸透しない → 産業医と連携して、2年後全館喫煙禁止へと踏み切る
  • ・ウォーキングイベントへの参加者が毎回同じ → 組織対抗形式としたり、役員チームと社員チームの対戦形式としてみたり、といった工夫
  • ・健康関連セミナーへの参加が少ない → 健診結果数年間の傾向を分析し、個々人にフィードバックし、お薦めの運動や食事、社内セミナーを紹介

このような各社の実績を聞き、「うちの会社でもやってみようかな」と思えること、そしてその一歩を踏み出すことが、とても意義のあるものだと感じています。

まとめ

今回は、健康経営アライアンス内で実施している、SCSK主催分科会についてご紹介させていただきました。
参加者同士の意見交換は、とても良い場となっているようです。※毎回、時間が足りなくなります
このように他社事例を参考にしていただくことは、健康経営を実践・浸透させていくためにもとても大切な取り組みだと思います。そして、この他社事例からの学びとともに、強調しているのは、健康経営は、経営戦略の一手である以上、人事・人材戦略との連動やその先の経営戦略との連動も意識しなくてはなりません。視野を広げて対応していくためには、関係部署との連携が必要不可欠です。この点もとても意識して分科会の中で、コメントをさせていただいています。
※次回以降のブログでぜひ取り上げたいと思います

※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

今日の健康経営あるある

他社の健康経営担当者の方から、「当社の経営トップの健康経営への関与度が低いのですが、どうしたら(関与度を)上げられるでしょうか?」との質問を受けることがあります。
一言で言えば、健康経営担当部署(主に人事・総務)と経営トップとのコミュニケーション(信頼度)ではないでしょうか。
「健康経営は人的資本経営の土台」として、経済産業省としても説明をしており、人材戦略上の土台でもあります。働く環境を整え(残業削減、有給休暇取得)、個々人の健康意識を高め(健康増進施策の実践・浸透)ることにより、リスキル(学び直し/スキルアップ)や兼業・副業(あらたなチャレンジ)ができるのです。この順番を意識して取り組むことが、結果として企業と従業員の信頼度にもつながると考えています。
健康経営だから、個々人の健康意識を高めることを目的に、ウォーキングイベントや睡眠セミナーを開催、との考えに至ることは正しい判断だと思います。一方で、働く環境が整っていいない中でのイベントやセミナーの実施は、従業員の皆さんから「長時間労働なのに、歩く時間も寝る暇もない」「会社は現状を何もわかってくれていない」との反応となり、信頼度は高まるどころか、逆効果となってしまうケースも。
この健康経営の順番(ステップ)を意識して、少しでも早く企業戦略(事業戦略)の土台に、健康の切り口を盛り込むとともに、信頼度が高まる施策や制度の実行をお薦めします。

SCSK株式会社 PROACTIVE事業本部 Uwellビジネス部 部長(兼)人事本部 Well-Being推進部

杉岡孝祐

住商情報システム株式会社(現SCSK株式会社)入社。 人事(採用、育成、人事企画)11年、広報(社内外情報発信、メディア対応など)10年経験。 広報部時代の2011年に経営統合(現在のSCSKに)を経験し、その後の「働き方改革」「健康経営」を広報の責任者として、社内外へ発信。各種メディア対応を通じ、社内外へのPRを実現。 2019年4月より人事に異動し、健康経営の企画・推進責任者。 2023年4月、健康経営の新規事業化を目的に異動。(人事兼務)

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