導入事例 グリーンスタンプ株式会社
クラウド環境への移行で運用性向上と継続的な機能進化を実現
- 事業内容
- ポイントサービス事業、集客や販売促進の
コンサルティングなど
- 業種
- サービス業
- 導入製品/サービス
- ProActive C4 財務会計/管理会計/債権管理/
債務管理/固定資産管理
※ProActive E²からの移行
ポイントサービス事業の先駆者であるグリーンスタンプは、これまでグループの共通会計システムとしてSCSKのERPパッケージ「ProActive」シリーズを活用してきました。サーバーの老朽化やOSの保守切れに伴う対応を検討するなか、2022年にはサーバー故障を契機にクラウドERP「ProActive C4」を導入。プロジェクト開始から稼働まで3カ月強という短期間での移行を実現し、クラウドならではの安定性を享受しつつ、従来から続く利便性の高い業務環境を構築しています。今回は、ProActive C4への移行にあたり、その背景から導入効果までを、財務本部 執行役員 磯崎氏と財務部 大矢氏にお話を伺いました。
- 自社サーバーのトラブルにより、システムが起動せず業務ができない問題がたびたび発生
- オンプレミス環境のため、サーバーのメンテナンスは自社の情報システム部に依存
- クラウドに移行したことで、サーバーのトラブルがなく、いつでもシステムが利用可能に
- 機能の拡充や法対応などのバージョンアップが継続的に更新され、自社による作業が不要に
事業内容について教えてください
当社は、1963年にポイントサービス事業を開始しました。近年ではポイントサービス事業のほか、そこで培ったノウハウをもとに、ポイントを活用した集客や販売促進のコンサルティングなどを通じて顧客データ活用やマーケティングを支援するサービスに注力しています。
年々増大するグループ決算業務と
インフラ面の問題からクラウド化を検討
ProActiveシリーズ導入の経緯を教えてください
事業規模の拡大に併せて複数の子会社を立ち上げ、2004年からグループ共通の会計システムとしてERPパッケージのProActive Gvを導入しました。2010年にはProActive E²に移行し、財務会計・管理会計を基本として、債権・債務・固定資産をグループ各社のニーズに合わせて活用してきました。
ProActiveシリーズは、帳票類も豊富ですし、管理会計で実績管理や予算管理ができたり、固定資産で申告書が作れたり、一連の処理を連携させられるところが便利だと感じています。(磯崎氏)
システムのクラウド化を検討した背景を教えてください
これまでは、データセンターに構築したオンプレミス環境にてシステムを稼働させていましたが、近年では自社サーバーのトラブルで日々の業務にも支障をきたすようになっていました。決算期にはどうしても業務が集中するため朝早く出社して夜遅くまで作業をすることもあるのですが、インフラの問題でProActive E²が使えないケースが多発していました。サーバーは自社で管理しているため、アプリケーションが起動しない際は、情報システム部門の出社を待って対応を依頼しなければなりませんでした。そのため、次のOSサポート終了に伴うサーバー更新のタイミングでERPをクラウドに移行させたいと考えていました。(磯崎氏)
データセンターの自社サーバーが壊れ
短期間で新たなERP業務環境に移行
クラウド化を検討する中で、ProActive C4に絞って選定いただいた理由を教えてください
データセンターのアプリケーションサーバーに致命的な故障が生じ、ProActive E²が使えなくなったことで、急きょERPのクラウド化を前倒しし、ProActiveの新シリーズであるProActive C4の導入を決めました。
ProActive E²の操作感は慣れ親しんでおり特に不満もなく、さらに業務プロセスを変えたくないという思いがありましたので、後継システムであるクラウドERPのProActive C4を最優先で検討し、採用を決めました。(磯崎氏)
システム導入はどのように進められましたか?
サーバー故障を機に、当初は勘定科目の全社統一も含めた全くの新規導入という形を念頭に作業を進めていましたが、消失したと思われたマスターデータを復活できたため、新システムの利用開始を早めることを優先し、現状の仕組みをクラウドに移行するという形に方針転換しました。
販売系のシステムはグループ各社でそれぞれ別のサービスを活用しており、各社の販売システムのデータは、ProActive C4の外部データ取込機能を使って集約するようにしました。その結果、プロジェクト開始から約3カ月でProActive C4の本番稼働を開始できました。SaaSなので作りこみをする必要もなく、我々に大きな負担もかからず、短期間でスムーズに移行することができたと思います。(磯崎氏)
導入後の状況はいかがでしょうか?
操作面に関しては、慣れるまでに多少時間はかかりましたが、今ではグループ全体で問題なく使えています。(磯崎氏)
画面のUIは変わりましたが、アプリケーション自体の操作性はほとんど変わらないため、特に難しさは感じませんでした。ProActive C4では新たに画面のパーソナライズ機能が実装されたので、文字サイズを調整したり、入力に不要な項目を非表示にしたりするなど、メンバーがそれぞれで使いやすい形に画面をパーソナライズして利用しています。(大矢氏)
今後のProActive C4の機能強化と
SCSKのさらなるサポートに期待
クラウド化によりどんな効果がありましたか
セキュリティ面も含め、情報システム部門は保守の手間が省けて楽になったと思います。クラウドなので、こちらで対応しなくても機能の拡充や法対応などのバージョンアップが継続的に実施されるようになりました。(磯崎氏)
SCSKのサポートはいかがでしょうか
インボイス制度に関する問い合わせ対応も早かったですし、操作方法に対する問い合わせも含めて真摯に対応してもらえていると思います。(大矢氏)
ProActive E²も導入初期こそ質問や要望も多くありましたが、SCSKによる機能改善やサポートにより、10年以上にわたり安定して稼働し続けていました。現在、ProActive C4についてもさまざまな機能改善の依頼を出しており、今後さらなる使い勝手の向上を期待しています。(磯崎氏)
ProActive C4を活用した今後の展望を教えてください
承認ワークフローや自動回収消込などまだ使いこなせていない機能も多いので、有効活用できればと思います。SCSKにも、積極的に使い方を提案していただきたいですし、引き続き手厚いサポートをお願いしたいと思います。(磯崎氏)
Check!
ProActive C4は「セキュリティ・信頼性・運用上の優秀性」の観点でAWSが定めた厳しいガイドライン
(AWS ファンデーショナルテクニカルレビュー)をクリアしたクラウドERPです。