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2022.04.11
経営・ビジネス用語解説

ローコード/ノーコード開発:開発スキルのハードルを下げるDX時代の開発手法【知っておきたい経営・ビジネス用語解説】

近年、従来のようにソースコードを記述していく開発とは異なるローコード/ノーコード開発と呼ばれる手法が急速に普及しつつあります。これにより、スキルに依存せず、スピーディーに、低コストでのアプリケーション開発が可能になり、DX(デジタルトランスフォーメーション)や業務効率化を推進する具体策ともなります。

1. ローコード/ノーコード開発とは

近年注目されているシステム開発手法に、ローコード/ノーコード開発があります。これらの開発手法では、できる限りソースコードを記述せず、ツールに用意されている部品化されたパーツをドラッグ&ドロップによる操作で組み合わせてアプリケーション開発を進めていきます。

ノーコード開発は、ソースコードを記述する必要が一切なくプログラミング言語を知らなくても開発できるため、これまでに開発経験のない現場の担当者でも容易に業務アプリを作成できます。一方のローコード開発は多少なりともコードを記述する必要がありますが、そのぶん複雑なシステムにも利用されます。ローコード/ノーコード開発と一括りにされるケースも見られますが、誰が、どのようなアプリケーションやシステムを開発するのかによって選択する必要があると言えます。

2. ローコード/ノーコード開発のためのツール

市場に数多く出まわっているローコード/ノーコード開発ツールの中から、いくつかご紹介します。

マイクロソフトが提供しているのが「Power Apps」です。Office 365やDynamics 365で利用できるアプリケーションを作成できます。Azureとの連携も可能になります。

Googleが提供しているのが「AppSheet」で、2021年には自動化機能「AppSheet Automation」もリリースされました。Google Workspaceとの統合やGoogle Cloud Platform との連携も進んでいます。

SCSKが提供しているのが「CELF(セルフ)」です。使い慣れたExcel感覚の画面で、ノーコードで業務アプリケーションを作成できます。また、複雑な機能を追加するローコード開発も行えるため、業務アプリケーション同士、他のシステムと連携させることも可能です。RPAオプションも搭載されているため、業務の自動化にも貢献します。

3. なぜローコード/ノーコード開発が注目されているのか

DXが叫ばれるようになり、企業内のさまざまな部門でシステムの見直しやシステム化が進んでいます。企業活動の根幹を支える基幹系システムでは、変化するビジネス環境に俊敏に対応できることが求められ、業務現場では、紙文書や人に依存した作業をシステム化しようという動きが活発化しています。さらに、基幹系システムと各業務システムをつないで自動化するといったニーズも数多くあります。これらをスピーディーに実現するためにローコード/ノーコード開発のような生産性の高い開発ツールが必要とされます。

また、慢性的なIT人材の不足も背景にあります。企業内でのシステム開発ニーズが高まるなか、一方で生産年齢人口は減少の一途をたどり、なかでも高い技術を有しているIT技術者の不足は社会的な課題にもなっています。これを解決するには、高度なプログラミングのスキルがない、あるいは、プログラミング経験がない人でも一定品質の開発ができるツールが求められています。

4. ローコード/ノーコード開発のメリット

ローコード/ノーコード開発には、以下のようなメリットがあります。

開発人材を広げる

ノーコード開発は、プログラミングの知識・技術を必要とせず、短期間で習熟できます。そのため、アプリケーション開発経験のない業務部門に従事する担当者が、自ら開発することも可能です。そうした人材は、もともと業務内容や業務プロセスに対して深い知識やノウハウがあるため、ニーズに適した業務アプリケーションを短期間で開発するための近道になります。IT人材の不足が叫ばれるなか、高度なプログラミングスキルを必要としないローコード/ノーコード開発は、開発者のハードルを下げることにつながります。

開発のスピードアップ

社会環境や顧客ニーズといったビジネスを取り巻く環境変化に対応すべく新しいアプリケーションを開発しようにも、従来のような開発手法では完成までに時間を要します。ローコード/ノーコード開発によって開発スピードが上がることで、タイムリーな稼働が可能になります。業務部門が自ら開発するケースでは、従来のように開発者とのやり取りも必要なくなるため、大幅な開発期間短縮が見込めます。

開発コストの低減

短期間で開発できることは、人件費の抑制、ひいてはコスト低減につながります。また、これまで開発を外部委託していたケースでも、内製でローコード/ノーコード開発を行うことで大幅なコスト削減が可能になります。ビジネス環境などの変化でアプリケーションの改修が必要になっても、社内でスピーディーかつ低コストで対応できるようになります。

図:ローコード/ノーコード開発とこれまでの開発

図:ローコード/ノーコード開発とこれまでの開発

5. ローコード/ノーコード開発の留意点

一方、ローコード/ノーコード開発には、以下のような留意点もあります。

高度で複雑な開発に向かない

ローコード/ノーコード開発は、用意されたパーツを利用するため、機能やデザインなどの自由度に制限があります。そのため、高度で複雑なシステムや、オリジナリティの高い開発には向いていません。

シャドーITやセキュリティリスク

業務部門が自らアプリケーション開発をする場合には、IT部門がIT環境の実態を把握できなくなるシャドーITの問題が発生し得るということです。それに関連して、セキュリティリスクにも十分な注意が必要になります。

ここまで見てきたように、ローコード/ノーコード開発は、DXや業務改革の推進、環境変化への俊敏な対応、IT人材不足の解消など、時代の要請に適合した開発手法として期待されています。デメリットはあるものの、従来型の開発手法と使い分けながら活用することで、企業の成長につながっていくでしょう。

6. ノーコードで画面カラーや項目、レイアウトを変更できる
「ProActive C4」

SCSKが提供するERPの最新シリーズ「ProActive C4」においても、ノーコードでお客様にとっての使いやすさを向上させることができる機能があります。具体的には、ボタン一つで画面カラーの変更やユーザーごとに画面項目(表示・非表示選択、入力必須化)、画面レイアウト(項目や項目名の位置変更)を変更できる「画面パーソナライズ機能」があります。動画もご用意しておりますのでぜひご覧ください。

図:画面パーソナライズ機能

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